不謹慎な話

 

 

 

IAEAはチェルノブイリ事故の影響でガン死亡増加率が23%増えるとみているようです。もし、この度の福島原発の不祥事が原因で癌になって死亡する人達はどれくらいになるのだろうか、などと考えるならば、蛙の世界では絶対に不謹慎なことであります。しかしながら、3月20日前後には既にレベル7に達していたにも拘わらず4月11日になるまで政府は隠蔽し、多くの国民を被曝させてしまいました。これは、もはや既成事実なのです。しかし、結果が出るのは4年から20年後くらいと言われているようですので、「直ちに」という言葉を使うならば、直ちに人命を失わせしめることはありません、とでも言うべきでしょうか。もし、10年〜20年後の10年間に(頗る少なめに予想して) 2%ほど、癌による死亡者数が増加するとしましょう。そうすると、年間の癌による死亡者が日本全土で30万人くらいですから、福島県の四分の1の地域で原発の影響があったとしましょう。そうすると、30万人0.02×0.004=24人。10年間の原発による予想増加者総数は240人(その多くは若い人達が予想されています)ということになります。排出された放射線の詳細が解っていない(あるいは隠蔽されている)のだから、実のところ計算のしようもないのですが、もし、チェルノブイリ(勿論大本営発表と思われます)並みの23%で計算するならば、240人〜360人ということになるわけです。仮に20年後に240人(あるいは360人以上)の人が亡くなったとしても、誰が原発事故の被曝が原因で死亡したのかは少なくとも現在の医学では解らないこと(事故の影響ではなく癌になった人との区別がつかない)のようですから、亡くなった本人さえ解らないはずです。そうなると訴えようも無いということになります。もし、そんなことまで計算づくで政府、東電、御用学者等が事に当たっているとしたら、少なくとも我々両棲類よりは遙かに下等で野蛮な人間達が日本という国の指導者なのだと思わざるを得ません。

 

  上記は、2011年4月中頃に書いたものを、最も控えめの計算をして書き直したものです。

 

20110719

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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