天才詩人
とても悲しい詩を書けば
とても悲しい人達が
どこからともなくやって来て
とてもとっても褒めそやし
お通夜のように泣き濡れる
とても嬉しい詩を書けば
とても嬉しい人達が
どこからともなくやって来て
とてもとっても褒めそやし
僕を担いで御神輿わっしょい
怒り狂った詩を書けば
怒り狂った人達が
どこからともなくやって来て
とてもとっても褒めそやし
僕と一緒に怒号の合唱
僕が詩作を忘れた日には
あれほどいっぱいいた人が
どこへともなく散り去って
どこかで誰かの詩をみつけ
とてもとっても褒めそやし
喜怒哀楽の大茶会
20110717